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日本のIPO

 日本人MBAのコミュニティでは近年一番の有名人、HBSの岩瀬さんがやってるライフネット生命が3月15日にIPOするようですね。まだ仮条件も決まってないので規模感もつかめないのですが、最近は目玉のIPOも無かったので、久しぶりに活況になりそうな予感。予感がするだけですけど...。

 アントレプレナーとして、飽和間と閉塞感がただよう日本の生命保険を自分のマーケットに選ぶこと。そして、風雲児としてその閉塞感漂うマーケットに風穴を空けること。今になってみればオンライン証券が風穴をあけたように生保にその穴が開いたって総括できちゃうかもしれないけど、その場面でこの決断を下すってすごいこと。直接の面識はないんですが、カッコいいなって思いますね。世の中の歪みみたいなものを見つけて、そこを自ら変えにいく。全員ができることじゃないし、自分でこれが見えないうちは、そういう人のお手伝いをするビジネスにいるのも悪くないな、とも思ったりしてます。

 とは言うものの、投資を煽る気もまったくなく、あくまで投資のご判断は自己責任です(←営業やってた時のクセがまだ抜けてないかも...)。ライフネットが上場するマザーズは東証1部・2部と比べると上場基準も緩めで、黒字化していない会社も上場できる、比較的リスクが高めの株式が上場されるマーケットです。ライフネット自体の財務諸表もちょっと見てみましたが、'11年3月期は経常損益・純損益ともにまだマイナスの会社。ただ、これまでの業績の拡大実績やかなりエッジのきいたValue propositionを見てみると、将来に期待したくなる会社ですね。ここもとの債券高と円安で相場が若干戻ってきた今日このごろ、ライフネットが2012年の相場の起爆剤になってくれれば嬉しい限り。
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by Jinan-bou | 2012-02-21 06:16 | 金融・経済

Social MediaのValuation

 これってメチャクチャ難しい。Tangibleなアセットが価値を生み出すOld Economyじゃないし、キャッシュフローなんてどうなるか分かんない。そんななか話題のFacebookのIPO。Kelloggにおいても$100 billion(約7.5~8兆円)の価値があるのかどうか、格好の議論のおかずになってます。同じくらいの時価総額の企業っていうと、バンカメ、アマゾン、マクドナルドだそうです。

 KelloggのファカルティによるFacebookのValuationが公開されてたのでシェアしておきます。こちらからどうぞ。このAssistant Professorは勇敢にもDCFでヴァリュエーションしてますね。『DCFじゃ説明つかんだろう』と思って読んでいくと、やっぱり説明が付かないという結論、なんとも予想通り、笑。

 これがバブルなのか、それとも将来の高成長を織り込んだフェア・ヴァリューなのか。今は誰も分からないのでLet's seeといったところですね。Financeって学問としては日が浅く、ここ30年で議論が深まった世界。だからこそ分からないことがいっぱいあるし、わからない事があるともっと学んで理解したくなる。こういうの好きなんだなー、と最近改めて感じるのでした。
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by Jinan-bou | 2012-02-10 09:19 | 金融・経済

アメリカン航空 連邦破産法11条適用申請

 今学期はM&AやTurnaroundを学んでいることもあり、今日のM&Aの授業でもこの話題がHot Issueに。先生曰く、UnitedやDeltaが過去にChapter 11を申請したときにAA(アメリカン航空)がChapter 11を申請していなかった段階でこうなることは見えていた、とのこと。『また学者の後付け理論かな』と思って懐疑的に聞いていたら、思わず吸い込まれたのでご紹介。

 確かに、Chapter 11の良いところは業務を継続しながら債務整理ができる。そして、GMの時も話題になっていただけど莫大なPension Costの整理をして身軽な再スタートを切ることができるってのはかなり大きい(ただ、Bunkruptcy costってのは大きくて、自発的な債務整理より安くつくってことは無いと思う)。結果、UnitedとAAを比べた時に、コスト・ストラクチャーに年間$500 millionの差が生まれるだろう、と彼はUnitedのChapter 11の時に分析していたらしい。であれば、AAが損益分岐をさまよっている状態で、Unitedには$500 millionの税前利益が生まれるんだから、こうなっても仕方ないよね、という議論。

 そういうマジメな議論をするのかと思いきや、今日も友人のFacebookからネタを一発。
『AA無常...』......シュールだけど結構ツボでした。

 今日はちょっとだけMBAの授業らしいところを紹介できたかも。AAの飛行機のデザイン、アメリカっぽくて結構好きだったんだけどな。
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by Jinan-bou | 2011-11-30 04:53 | 金融・経済

国際的にシステム上重要な金融機関ランキング

こんなランキングがニュースになってますね。
グローバルに重要度が高い金融機関の資本規制強化のために使われるようです。
やはり通貨の流通量と金融機関の国際競争力は正比例するのか、
予想通りユーロ圏とドル圏の金融機関が軒並みトップ10入りしていますね。
(資本規制に用いられる概念なので、競争力とイコールとは言い切れませんが。)

こっちに来てみて思うこと。
米系IB出身者と日系金融機関職員では、頭のレベルは決して変わらないと確信。
仕事の正確さや木目細やかなサービスという意味では、日本が勝ってる所も多々。

だからこそ、もどかしい部分もあるし、どうにかせねばという危機感もあります。
他業種でもそうですが、日本の金融機関も日本スペシフィックではジリ貧は確実。
汎アジアの経済圏をリードする存在にならなければ生き残っていけないし、
逆にそうができれば、欧米の金融機関に負けないプレゼンスを発揮できるはず。

そうです、言われて久しい国際化は、待ったなし。
MBAに来てみての収穫のひとつは、自分が今後も歩んでいくフィールドを、
こうやって見つめなおす時間が出来たことでしょうか。

◆国際的にシステム上重要な金融機関ランキング◆
(当局試算)

1 ドイツ銀行
2 ゴールドマン・サックス
3 JPモルガン・チェース
4 BNPパリバ
5 HSBC
6 クレディ・スイス
7 バークレイズ
8 UBS
9 シティグループ
10 モルガン・スタンレー
19 野村ホールディングス
24 三菱UFJ FG
36 みずほFG
48 大和証券グループ本社
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by Jinan-bou | 2010-12-29 15:49 | 金融・経済

年の瀬ですねぇ...

証券会社の人間にとっては、12月30日の大納会が一年の締め。
昨年までは午前だけの立会いだったんですが、今年からは終日になるようですね。
午前で仕事を終えて、軽く飲んで、みんなに挨拶してほろ酔いで帰宅。
去年まではこんな風情が。これが失われるのは、なんとも寂しいですね...。

大多数の方には全く関係ないですが、今年の大納会のゲスト@東証は石川遼くん。
彼まだ19歳なんですね。10歳も年下ですが、今や日本を代表するアスリート。
僕が言うまでもないですが、素晴らしいですよね、石川遼くん。
アスリートとしてだけでなく、礼儀正しい受け答え。普通の19歳じゃとても出来ません。
僕の19歳のときなんて...あはは。大学入って浮かれっぱなしでしたね、正直。

話題を元に戻して、株価の状況。
昨年終値の1万500円から8000円台に突入し、ようやく1万300円に戻ったところ。
一昨年のような激動ではありませんでしたが、ジリジリとした我慢の1年でしたね。
世界に羽ばたく石川遼くんのように、来年は証券市場も一段の飛躍を期待したいです。
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by Jinan-bou | 2010-12-28 13:38 | 金融・経済

Kelloggでのディベート

昨日、Kelloggにて教授・学生の結構大きなディベートがありました。
僕は参加できなかったのですが、参加した他の学生から聞いた話では、
相当に盛り上がっていたとのこと。

テーマは、『中国の成長は世界の政治・経済にとって脅威となるか』

漠としたテーマゆえ議論のフォーカスが定まりづらそうですが、
そのなかでちょっと興味深い話があったのでご紹介(又聞きで恐縮です)。

『中国経済の成長に比して人民元の価値が割安に保たれすぎている。』という議論。
本当に日常的に耳にするし、僕自身、特段大きな疑問をもってこなかったお話です。

でも、とある教授が一言。
『それは違う。中国国内のインフレを加味すれば、決して過小評価になっていない。』
衝撃的でした。こんな簡単な理屈が、自分達のバイアスのせいで看過されてしまう。
理屈を補強するためのファクト集めは、バイアスが増幅されるだけなんだな、と実感。

インフレ・レートなんてどこにでも転がってるFact。
ただ、これをピックできるかは、情報を正しく集められるかどうか、にありますね。
意思決定に際して、誰かの言うことを補強する材料を集めるだけでなく、
常にCounter Argumentを拾う努力をしないと、いずれ痛い目に遭うことを実感。

Pre-termのリーダーシップ&組織論でこういったことを勉強していたんですが、
ここでの学びがこんな身近で活きていたんだな、と感じたヒトコマでした。
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by Jinan-bou | 2010-12-04 02:21 | 金融・経済

NK225

祝・日経平均1万円回復!!

もちろん量的緩和で流動性が高まっている効果もあるんでしょうが、
この円高水準での株価回復はとてもポジティブじゃないでしょうか。

所謂『シコリ玉』もずいぶんと多いはずなので、
ここから上値はやや重たい展開が続くでしょうが、
金融政策と為替をにらみながら、ポジティブな展開が続くといいなぁ。

1万1,000円を超えてくると、円高環境を逆に利用した、
ポジティブな、攻めの意味合いの増資案件も増えてきそうなので、
あと一息、マーケットには頑張っていただきたいですね。
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by Jinan-bou | 2010-11-19 14:29 | 金融・経済

米国史上最大のIPO

明日18日の朝に、米国最大のIPOがあるそうだ。
なんとGM...。Chapter 11申請で上場廃止になった会社じゃないか...。

1年5ヶ月ぶりの上場ということで、IPOといえばIPOだけど、
『米国史上最大の』と胸を張る案件じゃないですね、これ。

とはいえ、あの倒産から1年半で早くも経済の表舞台に復帰するのは、
アメリカの経済活動のスピード感や、底力を感じます。
産業復興のために、Chapter 11のような事前調整型の倒産をさせることは、
経済の新陳代謝の観点からも、必要なのかもしれません。
日本でも、とりわけ既得権益が複雑に絡まっているような一部の業種には、
この種のショック療法は効果的なんでしょうね。

どうすれば新たな産業が興隆するのか、どんな産業を基幹としていくのか。
特定の産業内や専門家の間での議論ではなく、
より分かりやすい形で国家レベルの議論が見えると良いですね。
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by Jinan-bou | 2010-11-18 12:15 | 金融・経済

驚きっ!!

Yomiuri Onlineにこんな記事が...。

野村HDが農業参入、経営助言やトマト栽培

...。
金融の世界で生きる僕としては興味津々なのですが、
この記事とプレスリリースだけではまったく伝わってきません。

日経新聞へのアクセスが無い今、経済関連の情報が遮断されてるなぁ...。
どなたか詳しい人やアナリストレポートをお持ちの方がいれば、
教えてくださいね。

(メルアドをご存知の方はメールで飛ばしていただけるとなお幸いです。)
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by Jinan-bou | 2010-08-13 22:01 | 金融・経済

新政権の下

株式市場、為替市場がどう動くんだろうか。
とりわけ先読みしづらいのが為替だと思う。

ギリシアに次いで、ハンガリーでもソブリンの信用問題が見え隠れしているなかで、
 ① 資金の逃避先としての円への資金流入(円高)
 ② 菅首相(当時財務大臣)の対ドルでの円安選好発言
この2つが引っ張り合うなかで、ドル円為替の値動きは荒く、先を読み辛い状況だ。
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ここ数年はLehman Shock等、金融界・経済界の混乱もあったせいか、
為替が1日で3%くらい振れることも何度か見てきた。
少し長い目でも見ても、3年前の今頃は1ドル=120円前後だった事を思うと、
25%も円高方向に振れたことになる。
この動きは、日本を支える輸出産業や金融機関の収支に大きな爪痕を残している。

我ながら、金融マンらしいことを書くようになったものだ。
しかし、今マーケットに注目している理由は、残念ながら金融マンとしてのそれではない。

渡米後のセットアップ等に備えて、手元にある円をドルに変える必要があるのです。
気が小さい僕は、小さい額を何度かに分けてドル転していくことになるでしょう。
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by Jinan-bou | 2010-06-08 09:32 | 金融・経済