2012年 02月 02日 ( 1 )

Ethics その2

 今週やったケースがまた(Academicな意味で)面白かったので。ざっとこんな感じ。

 グローバルに事業を展開する製造・販売業者があります。そのサプライヤー(南アジア)で15歳に満たない子供を労働者として使っていることが分かり、国際的な注目を集めることに。しかもこのサプライヤー、この業者との契約で明示的にChild Laborを使わないことを表明していたのだからさらに厄介。さて、この業者が取りうる選択肢は以下の3つ:

 1) サプライヤーとの契約を取り消してしまう
 2) サプライヤーをもっと労働基準のシッカリした国から選ぶ
 3) 頑張って指導する

 僕の当初のSuggestionは2)、リスク・リターンが発想の原点。けど、クラスの中で議論をする中で、また教授にビデオなんかを見せられる中で、このChild Laborって問題はかなり根深い問題だってことを理解してきました。ビデオで流れていたのは、親の所得が1日35セント、子供が働くことで1日50セントの所得が得られ、子供の所得なしでは家族が食事にすらありつけないというのが現状。先進国ではChild Laborは『現代に残された最後の奴隷制度』などと謳われたりもしますが、これ無しでは生きてすらいけないという現状、貧困、これが深く深く根ざしてしまってるみたいです。

 そして、この企業がとった施策はというと3)プラスα。プラスαの部分ってのは、労働などに出され学校に行けない子供達への教育支援と資金面でのバックアップ。もう安い労働力を探すためのアウトソースって枠を飛び出し、企業の哲学に則った決定だと思い、かなり心を揺さぶりました。1)や2)の方が遥かに安くあがるはず。けどあえてそこに根ざして問題を一緒になって少しずつでも良くしていこうという姿勢。強い志がなきゃ絶対にできないこの決定、素直にスゴイと思いました。

 と同時に、先進国でのPrice War(1円、1セントのコストカット)のために、もっと言うと先進国の消費者のベネフィットを増やすために、こうして途上国の弱い立場の人達がSqueezeされてるって現状を知らされることになり、正直なところ物凄く複雑な気分になりました...。
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by Jinan-bou | 2012-02-02 16:08 | MBA授業