Ethicsって??

 クラスでのディスカッションで、ちょっと気になったことがあったので備忘も兼ねて。

 ディスカッションの内容は、アフリカのチャドに石油掘削施設を、そしてチャドとカメルーンに跨る石油パイプラインを作るプロジェクトについて、GOかNo Goか。時代は90年代で、両国は世界で最も貧しかった国の2つ。そして政治の腐敗が最も酷かった国の2つ(チャドに関してはいまもだけど...)。

 どんなステークホルダーがどんな議論をするかって話の中で、NGO出身者やらコンサルタントやらが環境負荷が大きいからやめるべきとか、政治の腐敗が酷くて富が国民に回らないからやめるべきとか、そういった議論が10分くらい行なっていて、それはみんな立派なことを言ってるんだけど、何というか問題はそういうテクニカルなところにあるんじゃなくて、もっと本質的なところにあるんじゃないかって思って、個人的にはずっと腹落ちしないで『???』ってなってました。

 Ethicsっていうのを前面に押し出すとややナイーブに聞こえるかもしれないけど、この問題って、数多くの国民がそこで飢えているって事実からスタートしないと始まらないと思って発言してみたのです。僕にとっては、このプロジェクトで最も大事なステークホルダーってのは間接的な恩恵を受ける国民だったんだな、と。『この両国が貧困から抜け出して、国民を豊かにするオプションが他にあるのか??』ってことと、『じゃあその富の分配を実現するために必要な施策は何か??』ってことを考えるべきなんじゃないのかってのが僕の発言の要旨。

 もちろん、それまで絶好調で発言してた前述の方々との激しいディスカッションになったのは想像に難くないですね。Ethicsなんてのは、個人的にはステークホルダーによって『何が正しい』ってのが変わるんだから、唯一無二のものじゃなくて色んな角度が存在するもの。だからこそ、自分の立場だけをヤンヤヤンヤ言うんじゃなくて、肝となるステークホルダーって誰なのか、そしてその人の立場の正義って何なのかを考えることが鍵なのかな、と感じたヒトコマでした。もちろん、このディスカッションで誰が正しかったかなんて僕もわかんないんですけどね。

 世の中には色んな正義が存在するってこと。当たり前のようで見落としがちだったので、ちょっと大きなTake awayだったような気がします。
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by Jinan-bou | 2012-01-26 05:18 | MBA授業