コトバの力

水曜日の、とある国の首相の(実質的な)辞任会見の後、
能力の高さを感じながらも、後味の悪さを感じたのは僕だけではないはず。

20分間にもおよぶプレゼンを、手元読上げ文も資料も使わず、
キレイな構成を保って話し尽くす。
これってなかなか真似できない、物凄いこと。
一個人としての能力の高さを見せるためのプレゼンであれば、
これ以上のものは無いって言ってもいいんじゃないかと思う。

でも。でも。。。です。
後味の悪さを感じたのは、『国民が聞く耳を...』という言葉の選択。
僕がこんな事を語れる人間じゃないのは百も承知ですけど、
リーダーの言葉として、最適なものは何だったのか、をずっと考えている。

例えば、社内で最も尊敬する常務だったらどうするだろうか。
多分、メッセージがどこへ向いたものなのかを直感的にコンマ数秒で捉え、
その先の人たちの気持ちを前向きにするような言葉を選ぶと思う。

 先般来、選挙公約や新たな施策の実現に注力する一方で、
 閣内、党内で、有権者の信頼を損ねる問題が発生しているのも事実。
 このままの体制では国民の皆さまの信認に足るような、
 クリーンで分かりやすい政治が出来ないと判断した。


こんな言葉を選ぶのかな、と。

自分の魂を込めたメッセージを、伝えるべき相手にクリアに伝える。
言葉にすると簡単だけど、本当に難しいこと。

リーダーシップって、こういうことなのかな、と思う。
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by Jinan-bou | 2010-06-04 09:17 | 雑感